建設業経理士2級 ~合格への道~
キーワンの建築業経理士2級試験のまとめを報告します。
第33回建築業経理士検定試験(2023年秋)に独学で一発合格しました。
学習方法を以下にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
<運営団体>
<合格証書>
1.はじめに
今回受験のきっかけとしては、システム関連の仕事をしているのですが、
偶然プラント建設業のお客様を担当したため、建設業界独自の勘定(工事未払金 等)が業務内に出てくる機会があり、日々の業務の中で役に立つと思い受験しました。
当資格の保持者が在籍している企業においては、入札時の加点になるそうです。実際の受験者も建設関連の事務職の方が多い模様です。
経営事項審査とは、国や地方公共団体が発注する公共工事の入札に参加するために必要な審査のことです。 経営事項審査を受けた建設業者には「総合評定値(P点)」という評点が与えられます。 各発注機関はこのP点をもとに、入札に参加する建設業者のランク付けを行います。
<受験前の前提知識>
・10年以上前に簿記2級に合格
専門的な会計の知識や経験はありません。
2.合格率
合格率としては、30%~45%となっております。
合格率は比較的高めですが、マイナーな試験なので かつ 日々の仕事で関わっている方の受験が多く、
結果の数字よりも難しいと思いました。(それなりに学習してきた方が受ける印象です。)
合格後の所感ですが、難易度としては「簿記3級 < 建築業経理士2級 < 簿記2級」と感じました。(他サイトでも同様の意見が多かったです。)
試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第28回(令和3年 3月14日実施) | 8,766人 | 3,600人 | 41.1% |
第29回(令和3年 9月12日実施) | 9,318人 | 3,678人 | 39.5% |
第30回(令和4年 3月13日実施) | 9,288人 | 4,163人 | 44.8% |
第31回(令和4年 9月11日実施) | 8,847人 | 2,993人 | 33.8% |
第32回(令和5年 3月12日実施) | 9,636人 | 3,411人 | 35.4% |
第33回(令和5年 9月10日実施) | 8,985人 | 3,796人 | 42.2% |
3.学習期間
・約3.0ヵ月
【内訳】
参考書:テキストのインプット(1ヵ月)
問題集1:単元毎の問題集と試験想定問題(1ヵ月)
問題集2:過去問題集(1ヵ月)
【学習方法】
試験を実施する上での基本ですが、以下①~③を実施すれば独学でも合格可能です。
①:テキストを最後まで読む。(分からない箇所も、飛ばして問題なし)
②:問題集を通して、仕訳問題をひたすら解く
③:過去問題集を実施し、試験の傾向になれる
【その他注意事項」
・常日頃から電卓を使って計算・答えを書く癖をつけておく。(電卓ミスや、解答用紙への記入漏れから、精算表が合わないケースがありました。問題集は一度書いてしまうと消すのが大変なので、コピーして使用するのもありだと思います。)
4.参考書
使用した参考書は以下の3つです。それ以外は使用していません。
基本は問題集中心で学習すれば、合格ラインまで到達出来る認識です。
①は不要だったかもです。
①スッキリわかる 建設業経理士2級 第3版
②合格トレーニング 建設業経理士2級 Ver.6.0
③建設業経理士 2級出題傾向と対策〔令和5年度受験用〕
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<その他:参考になったyoutube>
5.最後に
経理が本職でないので、上位試験(1級)を受ける予定はないですが、日々の業務において非常に役に立つ印象です。
英語・IT・会計の知識は、ビジネスマンにとってコスパが高いですね。
日商簿記のようにメジャーな資格でなく、情報量としては少ないかも知れませんが、独学で十分に合格可能な資格です。
皆さん頑張って下さい。